日本の「無添加」表示はこのままでいい?
韓国では「MSG不使用」の表示が禁止に
2008年2月12日
http://nr.nikkeibp.co.jp/topics/20080212/
昨年は食品の偽装表示事件が相次いだ。今年に入っても表示に関する問題が浮上しており、消費者の間では混乱が続いている。例えば、遺伝子組み換え大豆が5%以下含まれている納豆に「遺伝子組み換えでない」との表示が許されていたり、食品添加物の保存料を入れない代わりに、同じ働きのあるph調整剤を大量に添加している加工食品に「無添加」と表示するなどだ。これらには、消費者が誤解することを前提に、少しでもイメージを良く見せ、売り上げ増につなげようとする販売側の意図が見え隠れしている。
こうした事情は東南アジア諸国でも同様のようで、「MSG不使用」という表示をレストランの店頭でよく見かける。MSGとは、うま味調味料のグルタミン酸ナトリウムのことだ。
ちなみに、「味の素」もその一種だが、味の素社が製造販売するうま味調味料の「味の素」は、サトウキビを発酵させるという自然な工法で製造されているもの。化学合成で作られる「化学調味料」ではない。
そのMSGが、韓国では「化学調味料」を含めたうま味調味料全般を指す言葉として使われており、「MSG不使用」という表示が横行していた。ただ、どのうま味調味料が使われていないのかはっきりせず、良いイメージ作りを狙った曖昧な日本の「無添加」表示と同じような使われた方だった。そして昨年秋、韓国政府によって、「MSG不使用」という表示は禁止されるに至った。消費者の誤解につけ込んで自社製品のイメージを良くしようというのは、けしからんというわけだ。
食品の「不使用」表示は誤解を招きやすく、食品偽装の温床にもなりかねない。日本でも、即刻見直したほうがいいと思うのだが、どうだろうか。
※この記事は日経レストラン2008年2月号「食の安心安全」を再掲載したものです。
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