【噴水台】GMO<遺伝子組み換え>
食品公典(食品添加物公典)に、自身の存在を必ず知らせるよう定めた食品2つがある。放射線照射食品と遺伝子組み換え食品(GMO)だ。政府が、安全性をはっきりと検証できる能力がないから、気になる人は避け、さほど気にならない人は買って食べるように、と責任を擦り付けたわけだ。
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=96784&servcode=100§code=120
GMOは、かつては「緑色革命」の寵児(ちょうじ)とされた。遺伝工学・バイオ工学を1970~80年代最高の人気学科に浮上させるうえで寄与した。「食糧は、算術級数的に増える」というマルサスの『人口論』を「用途廃棄」し、人類を「飢え」から解放させるものと期待された。
しかし、米カルジーン社が最初のGMO作物として、日持ちをよくするトマトの品種「フレイバーセイバー(Flavr Savr)」をお目見えした94年以降、状況が反転した。市民団体と一部メディアが、人が食べてみたことがなく、安全性を担保できない「フランケンフード(Franken food)」と烙印を押したからだ。
それ以降「GMOは有害」という漠然とした認識が消費者に印象付けられている。昨年、世宗(セジョン)大・慶奎恒(キョン・ギュハン)教授が、およそ1000人の消費者を対象に調べたところ、「GMOを買って食べたい」という人は13%にすぎなかった。
現時点で、GMOの安全性に対する判定は期待しがたい。「被害があれば申告するように」という支持者も、「無害だとの点を立証付けるように」という反対者も、それぞれ自分の主張を繰り広げるだけだ。はなはだしくは、GMOのハングル表記もばらばらだ。
食品医薬品安全庁(食薬庁)は「遺伝子再組合せ」、農林部は「遺伝子変形」、消費者団体や環境団体は「遺伝子操作」と訳し、意図と見解を明確に示している。主務省庁の食薬庁は「安全性審査を通過したGMOは安全」という立場だ。
最近、コーンスターチと砂糖などを取りあつかう韓国の複数の業者が、スターチや甘味料などに使うため、米国産GMOトウモロコシ5万トンを5月から輸入することを明らかにしたのを受け、古い「安全性をめぐる議論」が再燃した。
堂々巡りする「GMO有害・無害」の論争にばかりしがみ付くには、韓国の状況が厳しすぎる。穀物の自給率が24.8%にとどまり(07年・国連食糧農業機関=FAOの統計)、トウモロコシは0.8%だけが韓国産だ。GMOではない一般作物のみ輸入しようとすれば、お金がさらにたくさんかかる。
トウモロコシの場合、現在の国際市場で、一般のトウモロコシ1トンあたりの価格が、GMOトウモロコシより100ドルも高い。これだけでも年間2000億ウォン(約220億円)の追加費用が発生し、それは消費者に転嫁される。
また、韓国にトウモロコシと豆を輸出する米国・アルゼンチンの作物の大半がGMOであることから、一般作物の購入自体も容易ではない。GMOを受け入れた場合の「漠然とした危険」と「食品価格の引き下げ」をシーソーの両端に載せ、どちらに傾けるかをきちんと考えてみる知恵が必要とされる時点だ。
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