プロジェ・ジャパン 銀ナノ粒子付着抗菌繊維商品化 阪大の放射線技術活用
繊維材料の開発会社であるプロジェ・ジャパン(大阪市中央区)は、大阪大学大学院工学研究科ビジネスエンジニアリング専攻グループとの産学連携により、放射線照射で抗菌・防臭加工した繊維を使った厨房(ちゅうぼう)用抗菌ふきんなどの商品化をめざす。
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200804290019a.nwc
片岡嵩社長は、「放射線照射による安全性の高い本格的な抗菌繊維製品は初めて」と話している。今後、乳幼児、お年寄り向け商品や病院向けなどの業務用、ペット分野など幅広い分野で抗菌繊維の用途開発を進め、商品化に取り組む。
阪大グループの開発した放射照射によるナノ粒子製造技術を応用する。具体的には、一辺10メートルの立方体の水槽一杯分の水に、抗菌効果が強く、食品添加物や浄水器にも使われる安全な銀1グラムを入れた水溶液に繊維素材を浸す。
これにガンマ線や電子線を照射すると、銀イオンの還元反応が進行し、繊維表面に銀ナノ(10億分の1)粒子が付着する。銀イオンが各種バクテリアの細胞に強く吸着し、バクテリアの細胞酵素をブロッキングして死滅させるという仕組みだ。
ナノ粒子製造技術は、天然や合成繊維という素材の性質を問わず、ほぼすべての繊維素材に適用できる。放射線技術は、医療器具の滅菌や、発芽を防止したじゃがいもなどに応用されている事例はあるが、これまであまり利用されてこなかった。阪大と組むことで放射線技術を活用し、安く簡単に抗菌繊維を量産化できるとみている。
その抗菌防臭効果についてはすでに、外郭団体の社団法人繊維評価技術協議会の認定基準もクリアしているという。
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【会社概要】プロジェ・ジャパン
分子レベルで化学結合するナノテク(超微細加工技術)により、汗臭や生活臭の吸着、中和機能を導入した消臭原糸を使った、衣料品、寝具、介護用品など生活福祉関連製品の材料を「MOFF」ブランドで展開している。会社設立は04年12月。資本金1000万円。08年9月期売上高見込み5億円。主な納入先はアシックス、豊田通商、自衛隊、兵庫県警察など。
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