複合商業施設を建設 日本新薬の盛岡工場跡地
6月をめどに閉鎖する盛岡市青山2丁目の日本新薬(本社京都市南区、前川重信社長)盛岡工場跡地に、複合商業施設の建設が計画されていることが11日、分かった。新施設は早ければ2009年春オープンの見通し。解体工事は6月から始まり、敷地内の同社所有の「旧覆(おおい)練兵場」も取り壊される。付近には現在解体中を含む3棟の練兵場があるが、2棟が解体されることになり、保存を求める動きも出てきそうだ。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20080412_3
日本新薬広報部によると、工場や倉庫、事務所などは6月から閉鎖、解体する。敷地約1万5600平方メートルは賃貸し、スーパーマーケットやドラッグストアが入店する複合商業施設が建設される。
工場内には食品製造と医薬品営業の2部門があり、食品製造部門は閉鎖後、日本新薬の子会社「タジマ食品工業」(兵庫県豊岡市)に生産を移管。正規従業員21人の大半が同食品工業に出向する。パート、派遣ら14人は解雇する。
医薬品営業部門は既に盛岡市中央通1丁目に移転した。
敷地内南側にあり、食品添加物の倉庫として使用中の旧覆練兵場も解体する。約300メートル西側の日本通運盛岡支店が倉庫として使用していた練兵場も4月から解体に入っており、残るのは盛岡市所有の1棟のみ。
日本新薬の吉岡敏広広報部長は「練兵場は当時のままで保存できればよかったが、改修して倉庫として使ってきた」とし、「閉鎖になり地元従業員には申し訳ないが、商業施設の建設は住民にとって利便性が高くなると思う」と話す。
練兵場の調査を行った同市鉈屋町の建築家渡辺敏男さん(57)は「構造的にも珍しく貴重な建物。近く要望書を出したい」と保存を強く願う。
旧覆練兵場 1909年、兵馬の屋内訓練場として盛岡市内に計6棟建てられた。平屋で外壁は赤れんが。青山小体育館の建て替えなどで現存するのは3棟。うち1棟は解体中。日本新薬所有の練兵場解体により、盛岡市所有の1棟のみが残る。市は保存を前提に活用法を検討中で、国登録有形文化財の申請も視野に入れる。
【写真=解体されることになった日本新薬所有の旧覆練兵場=盛岡市青山2丁目】
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