健康的なファーストフードって?
今、私の目の前には某ハンバーガーショップのポテト(Sサイズ)がある。
http://www.excite.co.jp/health/topics/rid_1682/
ジャンクな味ではあるが、美味い。そして安い。
でも……指が汚れてちょっと困る。
私のように、仕事中や、娯楽の時間などのちょっとしたオヤツに、ファーストフードを利用している方は多いのではないだろうか。
もしかすると、主食としても。
現代の日本の食生活にファーストフードは欠かせないものとなっている。
手軽で安価、しかも提供されるまでの時間が早いと、良いことづくめに聞こえるだろう。
しかし、多くのファーストフードには、健康上さまざまな問題が潜んでいる。
「ファーストフードは、脂質が多く高カロリーな上、塩分も多めです。逆に、野菜が少ないので、ビタミンやミネラルなどが少なく、栄養素に偏りが見られます。高脂質でカロリーが過剰案食事は、高血圧や脂質代謝異常(かつて「高脂血症」と呼ばれた疾患)などを引き起こす原因となり、それらを放っておくとメタボリックシンドロームや生活習慣病の引き金となることもあります」というのは、管理栄養士の國枝さん。ファーストフードには、健康を脅かすリスクファクターが揃っている。
だが、日本の食文化とファーストフードは、江戸時代から深い関係があった。
海外では『ライスボール』と呼ばれているオニギリは、ジャパニーズ・ファーストフードの代表と言えるだろう。
ほかにも、
「おう! 蕎麦ぁ一杯手繰っていかねぇか? 」
なんて、江戸っ子に親しまれてきた『蕎麦』、昔は屋台で安価に売られており、オヤツ代わりに食べられてきた『握り寿司』、独特の香ばしさで庶民のみならず、禁止されつつも隠れて武士も食べていた『天麩羅』と、江戸では豊かなファーストフード文化が栄えてきた。
では、なぜ江戸でファーストフードが好まれていたのだろうか?
江戸という都市は、一部の『江戸っ子』と呼ばれる地元育ちの人間を除き、大半の人間は地方からの出稼ぎ労働者、参勤交代でやってきた地方大名とそのお供で成り立っていたそう。
やってくるのは労働力となる男性ばかりだから、当然女性の数が足りず、独身者が多かった、という記録が残っている。
現代と違って男性が自炊することは稀な時代だったので、そこに目を付けた商売人が、屋台や惣菜売りといった『外食ビジネス』を展開していった。
では、江戸の男性の多くは、ファーストフードによって生活習慣病に悩まされていたのだろうか?
答えは、NO。
もちろん、完全にゼロであることは考えにくいが、現代に比べかなり少なかったのではないか、と推測されている。
理由の1つは、ファーストフードとして提供されるものに、低カロリー食品が多かった。
寿司はネタにもよるが、現代でも低カロリーな健康食として高い評価を受けているし、そもそも江戸時代には『炒める』という調理技術が普及しておらず、油分の摂取量が少なかった。
1日に摂取するカロリーが少な過ぎるので、天麩羅のようなハイカロリー食品をオヤツとして食べていたのでは? という説もあるくらいだ。
もう1つの理由は、食品添加物を使用していない食品を食べていたこと。
食品添加物は、保存料や着色料、甘味料に香料と、現代の食品において幅広く使用されているが、発がん性や催奇形性の危険性を問われているものもある。
もちろん、全ての食品添加物に危険性があるわけではないが、健康についての是非が、毎日のように議論を繰り返されている。
江戸時代には、そんな化学合成された食品添加物は存在せず、長期保存が必要な場合も、発酵技術を使った天然の保存法を用いていた。
つまり、江戸ではクリーンな食べ物だけを食べていたのだ。
1.ファーストフードに頼り切り、高カロリー食品ばかり食べない
2.なるべく、食品添加物が少ないものを選ぶ
忙しいときにはとても便利なファーストフードだが、以上の2点に気を付け、上手に付き合っていくことこそ、健康的かつ文化的な食生活と言えるのではないだろうか。
(大田ゆい/MediThink)
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