WakayamaEconomy:かつらぎ町 ごま豆腐専門店・大覚総本舗 /和歌山
◇安全と安心に、真心を加えて
高野山では精進料理の一品として欠かすことのできない「ごま豆腐」。大豆を原料にする豆腐と違い、ごまと葛(くず)を使う。添加物などを入れたりする業者もあるが、ここではごまと奈良県・吉野の契約業者から取り寄せた葛だけで作る。角浜昭広社長(60)は「安全で安心。混ぜるものは一切ない」と自負している。
http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20080520ddlk30020727000c.html
角浜社長は大学卒業後、高野町の実家で続けていたごま豆腐作りの手伝いを始めた。「高野山上だけではなく、広く一般的に広め、全国に発信したら」。故・父勝さんの言葉に、39歳で独立し、かつらぎ町に有限会社を作った。
ごまは皮をむいたまま時間がたつと風味が悪くなるため、自社で一粒一粒むいている。石臼を使ってすりつぶしたごまは、葛から抽出したでんぷん、高野山の伏流水と混ぜて練る。釜で煮た後は、一つずつ容器に入れて蒸す。さらに高温で加圧殺菌し、常温でも日持ちするよう工夫している。
広く消費者に提供できるよう四角や丸いパックも作った。健康食品として注目された黒ごまを使った豆腐も作り、88年に年間2万個だった販売個数は、現在40万個まで増えた。「北海道から九州まで卸問屋を回り、ごま豆腐の味を理解してもらう」。その地道な営業努力が実を結び始めている。
世界中から優れた食品を発掘・顕彰することを目的に1961年に設立されたベルギー政府認可の品評会「モンド・セレクション」にも出展した。「世界がいったいどんな評価をするか知りたかった」。衛生や味覚などを総合的に審査した結果、06年には「白ごま豆腐」が金賞を受賞。07年には同商品と「黒ごま豆腐(丸)」がともに金賞を受賞した。外国では凝固剤として使われるゼラチンとは違った、弾力のある滑らかな食感や黒ごまの香ばしい味が評価された。ブルーベリーやヨーグルトソースをかけて食べる新しい食べ方も知った。
社訓は「誠実」。「誠実に、真っすぐに、偽りのないものを作り続けたい」。世界に視野を広げながらも、真心を込めたごま豆腐作りにこだわり続けている。【山下貴史】
==============」 ◇データ
88年に有限会社として設立し、97年に株式会社化。資本金1000万円。従業員17人(パート含む)。かつらぎ町丁の町2357。0736・22・6613。ホームページhttp://www.koyasan-daikaku.jp
毎日新聞 2008年5月20日 地方版
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