極めればマイギフト
百貨店に中元特設売り場がお目見えする季節。並ぶ商品には、当世ならではの事情が反映されている。
(辻美弥子)
http://osaka.yomiuri.co.jp/depa/de80523a.htm?from=ichioshi
商品を見比べてじっくり品定めする買い物客。早期割引の効果で、注文の出足も好調だ(大阪市中央区の高島屋大阪店で)=大西健次撮影旅ギフト再登場
「源氏物語ゆかりの地めぐりツアー」が18万円、「夜景満喫クルーズ(東京、神戸の2コース)」は15万円。高島屋がJTBとの提携で中元用に打ち出した1泊2日の「旅ギフト」だ。
初登場は昨年の中元。2泊3日で60万~70万円という高額で、購入客はわずかだったが、問い合わせは相次いだ。「社用の中元需要が減る傾向なのに対し、両親や恩師など、お世話になった人にくつろぎの時間を贈りたいとの要望は高まっている」と担当の清水励子係長。そこで旅ギフトも、昨年より期間と価格をぐっと抑え、再び出した。
受け取った相手が、カタログの中から好きな品を選べる「選択式ギフト」も人気上昇中だ。
各百貨店とも、1コース5000~3万円の範囲で、高級牛肉や果物、料亭の美味など、食の逸品をそろえる。阪神の「選べるグルメ便」の5000円のコースは選択対象となる商品が563点にのぼり、阪急は「いいもの択一ギフト」で、ワイン30種を集めたコースを設けるなど、各店の独自色を出している。
自分へのご褒美
「パリのパティシエの焼き菓子」や「イベリコ豚の焼肉セット」など、普段は並んでいない品も豊富で、「この半年頑張ったご褒美に」と、商品を自分あてに送る客も増えている。
そんな声に応えて、高島屋は自宅用のコンパクトなカタログを作成。贈答用カタログ掲載商品の中から、人気の高い冷菓や飲料、めん類をピックアップした。大丸も、ケースでの取り寄せができるよう、自宅限定のカタログを作った。贈答用カタログに並ぶ、関西に店舗のない洋菓子店の品は、自宅用の方が目立つほどだという。
ただ、相次ぐ食品偽装の影響もあって、贈るにも取り寄せるにも、消費者の目は厳しい。
そこで、阪急と阪神は、カタログの商品番号をパソコンなどに入力すれば、原材料や添加物の情報を確認できるシステム「クオリタ」を主力商品の大半に適用。高島屋も初めて、一部の牛肉などに、全農が認証する「安心システム」を導入した。
豊富な個性派商品が勢いを増す今年の中元。誰に何を贈るか、悩む時間が長くなりそうだ。
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