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マクドナルドの「食育」に見る戦略的自由度

マクドナルドのトレーに張ってある紙に、「食育」について、里中満智子さんのマンガによる解説がありました。いわゆるファーストフードの代表、マクドナルドが食育!?それはどんな意味合いがあるのでしょうか?

http://www.insightnow.jp/article/1408

 先日、待ち合わせに少し早くついてしまったので、久々にマクドナルドに入ってみました。

 雑誌でプレミアムローストコーヒーの評価が高かったというのを見て、100円コーヒーやいかに?と思いまして。チーズバーガーとコーヒーで200円。周囲は若い人ばかりで私はやや浮いているような気もしましたが、まあ、気にしない気にしない。

 と、トレーに紙が張ってありました。そこにはいろいろと書いてあることは知っていまして、大体、「クルー募集」や、もっと昔であれば、ドナルドやハンバーグラーがのっていたような気がしました。

 しかし、そこに書いてあることに私は衝撃を受けました!なんと、「食育」について、里中満智子さんのマンガによる解説がありました。

 朝ごはんは食べたほうがいい、そして、何を食べるとよいのかが書いてありました・・・。

 マクドナルドが「食育」???

 言っては悪いかもしれませんが、映画でマックを食べ続けると、という実験がありました。「スーパーサイズミー」ですね・・・。

 そんなジャ○クフードの代表、マクドナルドが「食育」・・・。

 Webサイトを見てみると、CSR活動の一環として、食育の教室もやっているようでした。「食育オープンスクール」というようです。恐るべし、CSR活動。というか、戦略的自由度が高いと言いますか、やりたい放題と言いますか・・・。

 そんな時、学生時代に家庭教師をしていた生徒が言っていたことを思い出しました。彼は、レストランチェーンの社長の一人息子でした。小さい頃から、「ここにコーラのビンがあるでしょ?これは100円。でもね、氷を入れてお店で出すと、300円になるんだよー。不思議でしょう?」という一風変わった教育を受けている彼でしたが・・・。

 当時、セブンイレブンが吉行和子さんを起用して、合成着色料、保存料を一切使わない健康的なお弁当を高齢者を中心として訴求していて、その広告投下量はすごいものがあったと思います。

 彼は、そのCMを見て、

 「セブンイレブンは不健康は弁当を売りつくしたんだ!だから、健康的なお弁当を売り始めたんだ!」と私に言いました・・・。

 セブンイレブンがそんなことを始めたら、それまでampmが冷凍だから、合成着色料、保存料を一切使っていません、は何の訴求力も持たなくなり、冷凍弁当と、普通の弁当の両方を置いて迷走していたファミリーマートは、更に迷走・・・

 まあ、リーダーが方針を変えると、業界が一気に変わってしまいますね・・・。

 今後、マクドナルドが食育的な商品を出してきたら、業界が一気に変わってしまうとは思いますが・・・。

 

 ただ、今の、低価格、季節限定の高価格商品、セット販売による高粗利という路線と、食育的なお話しはどう両立させるのかはよく見えませんけどね。

 統合できたらすごいストラテジストですけどねー。

 CSRをしばらくやったら、昔から食育に力を入れていましたぐらいのことは言えますよね。いつ、あまり健康的とは言いがたい商品をセブンイレブンのように?売りつくすのかはわかりませんが・・・。まあ、いつまでそういう選択肢を先延ばしにできるか?という論点は非常に興味深いです。

 いわゆるオプションのお話しですね。

 ただ、強い者は強い。戦略的自由度はとても高い。大量のキャッシュとナンバーワンという地位さえあればなんとかなる・・・。ブランドエクイティでやっている企業イメージの連続性の議論は何なんだろう、と思ったりもします。もし、マクドナルドが転換したとして、ブランドの学者さんはなんというのか楽しみではありますが・・・。

 ロッテリアが絶品チーズバーガーを出しているのも、昔から考えたら想像がつかないですけどね。

 でもね、思うのです。

 マクドナルドのソーシャルバリューってなんだろう?、と。

 安い価格で食べ物を提供している?ちょっと嫌味に言うと、安い価格で、食べながら友達としゃべれる場を提供している?

 でも、あんまり健康的な食べ物でもないことはみんな知っている。

 その罪滅ぼし?としてのCSR?食育?

 ナンバーワン企業は「牛歩」ができる。プラグもできる。(ふたをするという意味で、強者先行の戦略の意味)

 いつまで牛歩するのかは知りませんけど。

 企業経営に、ノブレスオブリージなんて、ないのかもしれませんけど。

 キャッシュフローの最大化とは別軸で、何か社会的ビジョンを持って欲しい。

 CSRという意味でもなく、ソーシャルマーケティングという意味でもなく、普通に事業コンセプトとして、事業の提供価値として持って欲しいと思うのです・・・。

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