食品添加物が気になる!どう見分ける?―安部 司
素人ほど食品添加物の名前にこだわりますね。でも、それはナンセンス。現在、認可されている食品添加物は約1500種。スーパーやコンビニの店頭で、ラベルに書かれている添加物を一つずつ調べるのは物理的に不可能です。
http://president.jp.reuters.com/article/2009/05/19/96CA75D0-3EDA-11DE-B9D0-3FE03E99CD51.php?rpc=110
一つ一つの食品添加物は動物実験で安全が確認されています。ただし複数の添加物を組み合わせたケースは、まだよくわかっていません。3年前、清涼飲料水に含まれていた保存料の安息香酸と酸化防止剤のビタミンCが反応し、ベンゼンという発ガン性物質が発生することがわかりました。すぐに回収されたものの、一部はすでに飲まれた後でした。添加物を「怖い」と思うのはもっともです。
私たちが食品添加物を活発に摂るようになって、まだ40年程度です。極端にいえば「人体実験中」ともいえます。もしかしたら、摂取した本人ではなく、子どもや孫に影響を与える危険性だってないとはいい切れません。本当に安全かどうかはよくわかっていないんです。
それでも食品添加物が大量に使われるのは「安い」「見た目がキレイ」「調理が簡単」「長持ちする」「味付けが自由自在」という5つのメリットがあるからです。
自炊しない成人男性が1日に摂取する添加物は、のべ500~800種類。コンビニの唐揚げには約20種類、おむすびには7~8種類が使われています。食品添加物なしには、コンビニもファミレスも存在しないといっても過言ではありません。
コンビニでは「保存温度10度以下」と書かれたサンドイッチが棚晒しになっていますよね。賞味期限は1日半。その間、いつまでも色鮮やかなまま並んでいます。でも、手作りのサンドイッチはそんなに長持ちしません。改めて考えてみると、明らかに不自然。ちなみに「保存料無添加」や「合成着色料不使用」などと書かれた商品も大差ありません。合成着色料の代わりに「天然着色料」などを使っているからです。
添加物満載のレトルト食品!「週1回以上利用」が約半数
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また、カップラーメンには、成人男性の1日の許容量に相当する塩分と30グラム以上の脂が入っています。ところが食品添加物が五感をごまかすため、とても美味しく感じます。添加物とエキスを使ったカップラーメンは、非常に安価なうえ、手軽で長持ちします。便利さの代償として、塩と脂と食品添加物を過剰に摂取しているわけです。
私は、10年間、食品添加物の専門商社でセールスマンとして働いた経験があります。廃棄寸前の端肉に得体の知れない白い粉をどばどば入れて、ハンバーグやミートボールを作る現場に立ち会ってきました。そのミートボールが食卓に出たとき、自分の娘には絶対に食べさせたくない、と強く感じて会社を辞めました。それからは、消費者に調理済み食品や外食の「裏側」を知らせています。「裏側」を知ると、誰もが「知らない物を口にするのは、怖い」といいます。
「怖い」という感覚は、大切な判断材料です。私は、食品添加物の便利さを享受するなかで、日本人は「怖さ」や「不自然さ」をあえて無視し、見て見ぬふりをしてきたと感じるのです。現代の都市生活で食品添加物を一切摂らないで生活を送るのは、難しいとは思います。しかし、食の安全性を確認しきれない現状では、一人一人が「不自然」な食べ物を「怖い」と思う感覚を取り戻すことが重要です。
そして何より考えなくてはいけないのは、子どもたちは食べる物を選べないということです。大切な家族に食べさせられるものかどうか。これが安全な食を見分ける決め手になると思うんですよ。
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